第二十五話 着物のエロス その2 |
着物は日本のいわゆる“民族衣装”なわけだけれど、唯一“着衣のままでいたせる”衣服らしいの。 ま、腰蓑一丁の種族は別にしてね。 お隣り韓国のチマチョゴリも、中にはパンツの様なものを穿いているそうなの。ベトナムのアオザイもよく見ればパンツスーツだしね。 着物は巻き寿司の海苔のようなもの、シャリの上に襦袢という下着を巻き、その上に長着(着物)を巻く。“巻かれている”というなんとも言えない心地よさがあるのよね。 で、いちばん肌に近い部分と言えば、男性には褌(ふんどし)があったわけだけど、女性はノーパンだったのよね。 今でも着物の時はパンティーを穿かない女性が多いのよ。 日本女性のしとやかな立ち居振る舞いは、下着をつけていないことからくるものだと言っている人もいるの。 だから生理の時は大変! これも男尊女卑というべきか、生理は“ご不浄”とされ、生理中は寺社仏閣に参拝するのも禁じられていたという話も聞いたわ。 生理中は小屋にこもったりもしたというけれど、逞しい遊女達は生理中も海綿を詰めたりして客を取っていたらしいわよ。 ま、後から海綿体が入ってくるわけだけれど・・・。 なんでも、当時の女性は井戸の水汲みやら、かまどでの炊事、雑巾がけなどの家事で膣付近の筋肉が現代人より発達していたらしく、経血を溜めておいて、排尿時に一緒に排泄していたらしいわよ。 ということは、当時の女性はアソコの“具合”が良かったってことなのかしら? ま、アタシには興味の無いことだけれど。 そうそう、ここで思ったんだけど、トイレに置いてある生理用品用の箱、あれ“汚物入れ”っていうでしょう? それもアタシは男尊女卑の名残のような気がするわ。 “汚物”って言うこともないんじゃない? 「アンネの小箱」とでも言おうかしら。 つづく |