1000人斬り・・・世の男性の多くがそんな憧れを持っているかもしれません。それは、オスとしての本能とも言うことができるでしょう。
競走馬の世界での事情はどうなっているのか?
まず、オス馬のうち種牡馬になれるのはほんの一握りです。先日ふれたように一般に現役競走馬は童貞ですから、多くのオスは一生童貞を貫くことになるとも言えるわけですね。
種馬になるためには、優秀な競争成績をあげたか、血統的に優秀とされるグループに属しているか、ここらが条件の主だったところです。中にはGⅠを勝ったにもかかわらず種牡馬になれない馬もいます。それほど種牡馬になることは大変なことなのです。
また、たとえ種牡馬になれても、その仔たちの成績が芳しくないとすぐにクビになってしまいます。どんな男でもSEXできちゃうニンゲン様に比べるとなんとも厳しい世界なのです。
逆に、種牡馬として人気を集めれば年間200頭以上のメス馬を相手することになります。2007年度の種牡馬種付け数上位を見てみましょう。
251頭 | ネオユニヴァース | 400万円 |
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240頭 | タニノギムレット | 400万円 |
231頭 | ジャングルポケット | 250万円 |
216頭 | キングカメハメハ | 500万円 |
206頭 | ディープインパクト | 1200万円 |
202頭 | アグネスタキオン | 1000万円 |
第1位に輝いたネオユニヴァースの251頭という数の多さには驚きます。単純計算すれば4年で1000人斬り達成です。さらに、馬の種付けというのは2月中旬~7月くらいに限られるので実質2年で達成ということになります。そして最盛期には1日4~5頭と交配しますから、朝から晩までヤリっぱなし状態です。
ここまでくると羨ましいという気持ちも失せますよね。想像してみてください。来る日も来る日もどっかの牧場からトラックで運ばれてくる見ず知らずのメス馬多数。
「今日は疲れちゃったから休みたいんだけどなぁ。」
なんてコボシてみたものの、牧場の種付け主任・田中さん(仮名)は、「わかった、わかった、まぁそう言わずにとにかく頑張って乗っかってくれや、なっ?」
と全く聞く耳なし。種馬稼業も楽じゃありません。
さて、それでもあなたは、まだ1000人斬りしたいですか?
茂雄
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