日本の競馬では、馬それぞれに与えられる「馬番」のほかに「枠番」があります。「枠番」は1~8までと決まっています。これは日本だけの制度です。また、騎手が枠ごとに決まった色の帽子を着用してレースをする、というのも日本独自の方法です。
参考までに、1=白・2=黒・3=赤・4=青・5=黄・6=緑・7=橙・8=桃ということになっています。
現在、フルゲートだと最多18頭でレースが行われますが、この場合「馬番」は①~⑱で、「枠番」は1~8ですから、1~6枠に2頭ずつ、7~8枠には3頭ずつが馬番号順に入ります。『1枠②番、8枠⑰番』といった具合です。馬券という観点では、「枠番」は枠番連勝馬券いわゆる「枠連」のためだけにあります。
しかしこれ、ゴール前に多くの馬が殺到し自分の買った馬がどうなったんだ?って時には役に立ちます。事前に帽色をチェックしておけばわかりやすいわけです。ただ逆に、同枠(同色)の別馬が勝ったのに勘違い=大喜び、負けたという事実に気がついた時には通常の何倍も落ち込むという弊害もあるので注意が必要ですね。
この制度、昔から競馬を楽しんでいる方にとってはアタリマエの話ですが、つい最近競馬を始めた方にとっては大いに違和感を覚えるところじゃないでしょうか?では、なんでこんなもんがあるのか?実は、この「枠番」はサイコロ賭博からきています。ですから、元は6枠まででしたが、現在では2つ増えて8枠までです。同じ枠の馬が1・2着になることを「ゾロ目」と言うのは、まさにサイコロ賭博が所以というワケです。(ボートレースなどは今でも6枠制です)
かと言って、「枠連」馬券を買う際に、窓口のおねぇさんが片肌を脱いで、
「どちらさんもよござんすか?入ります。」(カポッ)
なんてことは言いませんし、ましてや競馬が1-1の「ゾロ目」決着になって、
「ピンゾロの丁!」
なんてアナウンスが競馬場に流れることはありません。
もちろん競馬場の馬券売場に行っても、緋牡丹お龍役の藤純子さんには決して会えませんから!・・・なんてことは言うまでもないですね。
茂雄
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