いよいよ秋競馬の始まりです。夏の間、関東圏では福島・新潟と転戦してきましたが、中山・東京にそのメイン会場が帰ってきます。東京近郊で競馬が見られるのですから、元来はパドック派・東京近郊在住の私はウレシイ限りです。
そんなパドックですが、周回する馬の中で時折しっぽに赤いリボンをつけた馬を見ることができます。隣にいた競馬初心者の女性がそれを発見し、
「きゃ~あの馬カワイイ!しっぽにリボンつけてる~!」
なんて場面に出くわしたことがあります。一緒にきていた彼氏とおぼしき男性が、
「マジ、カワイイじゃん。買いだろ。」
なんて言っていたので、私は心の中でズタボロになるまでボコボコにその男を殴り、蹴飛ばしました。
なぜって?そのリボンはアクセサリーじゃないからです。それどころか、警報のシルシなのです。警報だから赤なのです。黄色じゃ足らないのであります!そんなことも知らんで、帰りは西船橋駅周辺のラブホテルなどに彼女を連れ込もうという魂胆の貴様!それが許せんのだ!バカ野郎!テメェ!なろ~!俺と代わってくれ!!
・・・スイマセン、つい逆上してしまいました。
オホン、気を取り直して・・・。
実はこの赤リボン、真後ろから近づくと危険、蹴飛ばされますよ!という警報合図なのです。
馬は元々臆病な動物です。肉食動物に襲われる危険から常に身を守ってきました。そのために、馬の視界は350°もあります。そう、真後ろ以外は見えているのです。
『チャンとは見えないが、確かに何かが自分に近づいてきた・・・そいつは今、まさに真後ろにいるのかもしれない。』
そう思った馬は、そいつを撃退するために後肢をおもいっきり蹴り上げます。500kgもの巨体を最高時速70kmにまで導く脚力です。蹴られた日にゃアータ・・・ヒトタマリもありゃしませんよ!
そんなことを高い頻度でやっちゃう危険な馬・・・そういう馬につけるのが赤いリボンなんです。警報なんですね。だから間違っても、
「カワイイ~!」
なんてことは言っちゃイケナイのです。
「いや~ん、コワ~イ!!」
と言うべきなのであります。わかりましたか??よろしい、ではこの私が貴女を西船橋のホテルに案内し、真後ろから責めましょう!!ダメか?
茂雄
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