馬は元来草食動物です。他の動物を食べることはしません。でも襲われた時には、後肢を蹴り上げたり、あるいは噛みついたりして身を守るのです。だからというワケでもないのでしょうが、噛みつき癖のあるサラブレッドもいます。その相手は、人間であったり馬であったり、噛みつき馬によって違うようです。
馬に噛みつくことで有名なのは「シンコウウインディ」です。GⅠフェブラリーステークスの初代チャンピオンになりました。
この馬、競走中隣に他馬が鼻面を並べると激怒し噛みつきにいく癖があったことでも有名です。闘争心旺盛なのは立派なのですが、そんなヒマがあったら一生懸命に疾走すればいいものを・・・案の定、噛みにいっている間に相手の馬は先にゴールインというケースがありました。フェブラリーステークスに勝ったときの岡部幸男騎手が、
「直線で馬体が合ったときに噛みつきにいかないかとハラハラした。」
と振り返っています。個人的には、強いんだけどマヌケなきかん坊=ガキ大将といったイメージです。
人間に噛みつくことで有名なのは「タマモクロス」が挙げられます。GⅠの天皇賞や有馬記念を勝った葦毛馬・・・オグリキャップとともに葦毛伝説を残した名馬です。
よく競馬中継の途中で「あの馬は今・・・」のように、引退した名馬を牧場に訪ねるコーナーなどを目にします。「タマモクロス」もそんなコーナーに出演しました。実はこの馬かなり気性が荒いことでも知られています。真白になった美しい「タマモクロス」に感動し手を差し伸べる女性素人美人リポーター1名。
「カワイイ~!」
そこで牧場関係者があわてて言いました。
「危ないよ~!こいつすぐに噛みつくかんね~!」
「きゃっ!コワイ!」
そんなカワイイ悲鳴をあげる女性素人美人リポーターに否が応でもコーフンする僕。
できれば僕が噛みつきた~い!ガオ~ッ!!
スイマセン。また今回も我を失ってしまいました。
茂雄
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